02/08/2022 / 最終更新日 : 02/11/2022 komodon-z 映画・ビデオ 深い思いやりをもって吸い付くように伴走する笠松則通の眼;ヨコハマ映画祭・撮影賞に寄せて 第43回ヨコハマ映画祭 撮影賞 笠松則通(『すばらしき世界』) 映画評論家・内海陽子 左に大きく傾いだ東京タワーがゆっくり立ち上がり、徐々に小さくなって行く夜景が画面いっぱいに現れたとき、わたしは三上(役所広司)と深く […]
01/28/2022 / 最終更新日 : 02/08/2022 komodon-z 映画・ビデオ 臨床心理士が逆に心を解読される恐怖;『カウンセラー』がみせる短編映画の切れ味 『カウンセラー』(2020・酒井善三監督) 映画評論家・内海陽子 かなり昔、知り合いのバーのマダムから、外国の映画祭に出席するので代わりに店を預かってくれと頼まれたことがある。尻込みして断ったが、ある人が「マダムの仕事 […]
01/17/2022 / 最終更新日 : 01/28/2022 komodon-z 映画・ビデオ 胸がすく女殺し屋の戦闘シーン;『ガンパウダー・ミルクシェイク』から目を離すな! 『ガンパウダー・ミルクシェイク』(2021・ナヴォット・パプシャド監督) 映画評論家・内海陽子 身体頑健で無敵の女性が大活躍する映画というのは、たいていゲームやコミックが原作で、その非人間的な破綻のないアクションを見 […]
12/28/2021 / 最終更新日 : 01/17/2022 komodon-z 映画・ビデオ 体全体で感じる音楽の喜び;『CODA あいのうた』の家族たち 『CODA あいのうた』(2021・シアン・ヘダー監督) 映画評論家・内海陽子 ちょっと小粒のいい映画がアメリカでリメイクされると、配役で気を引く大味な映画に変貌することがある。ほとんどはオリジナルのほうに軍配が上が […]
12/08/2021 / 最終更新日 : 12/28/2021 komodon-z 映画・ビデオ AIを超える人間の誠意;『ブラックボックス 音声分析捜査』の最後に残る希望とは 『ブラックボックス 音声分析捜査』(2021・ヤン・ゴズラン監督) 映画評論家・内海陽子 作り話に決まっているホラーの場合でも「実話の映画化」と銘打たれて喧伝されることがある。そう聞くとなにやら重要性が増したような気 […]
11/15/2021 / 最終更新日 : 12/08/2021 komodon-z 映画・ビデオ 小さな人間にも偉大なことはできる;妻の仇討ち物語『ライダーズ・オブ・ジャスティス』 『ライダーズ・オブ・ジャスティス』(2020・アナス・トマス・イェンセン監督) 映画評論家・内海陽子 クリスマスの奇跡に包まれた残酷なおとぎ話、とでも言ったらいいだろうか。“ライダーズ・オブ・ジャスティス”=ROJと […]
11/02/2021 / 最終更新日 : 11/15/2021 komodon-z 映画・ビデオ 前進する者への確かなエール;リーアム・ニーソンの『マークスマン』 『マークスマン』(2021・ロバート・ロレンツ監督) 映画評論家・内海陽子 孤独な大人が、弱い子どもを守って凶悪な組織に闘いを挑む物語と言えば、ジーナ・ローランズ主演『グロリア』(1980・ジョン・カサベテス監督)と […]
10/14/2021 / 最終更新日 : 11/02/2021 komodon-z 映画・ビデオ 生き生きとした幸福のヒント;加賀まりこが母を演じる『梅切らぬバカ』 『梅切らぬバカ』(2021・和島香太郎監督) 映画評論家・内海陽子 映画から「こんにちは」という声が聞こえてくる。声の主は加賀まりこだが、加賀まりこが演じているというより、加賀まりこに似たステキなおくさんがそこにいる […]
10/04/2021 / 最終更新日 : 10/14/2021 komodon-z 映画・ビデオ おどおどしつつも男の意気地が光る!;中谷美紀と田中圭の『総理の夫』 『総理の夫』(2021・河合勇人監督) 映画評論家・内海陽子 政界の暗くて怖い部分はきれいにオブラートにくるまれ、日本初の女性内閣総理大臣、相馬凛子(中谷美紀)はすらりと登場する。彼女の熱狂的支持者は“凛子ジェンヌ” […]
09/17/2021 / 最終更新日 : 10/04/2021 komodon-z 映画・ビデオ 二人はともに優しい女房のよう;西島秀俊と内野聖陽の『劇場版 きのう何食べた?』 『劇場版 きのう何食べた?』(2021・中江和仁監督) 映画評論家・内海陽子 遅まきながら観たテレビシリーズで、西島秀俊と内野聖陽が演じる「シロさんとケンジ」に好感を抱いたので、劇場版には大好きな友だちの顔を久しぶり […]