弱虫だから輝く『雑魚どもよ、大志を抱け!』;内海陽子が足立紳監督の魅力と「誕生秘話」を語る

  『雑魚どもよ、大志を抱け!』(足立紳監督 2023)

 映画評論家・内海陽子

足立紳監督の新作『雑魚どもよ、大志を抱け!』の公開が近づいています。独特の作風をもつ足立監督が、この作品で取り組んだのは「弱虫」少年の主人公を中心とする、毎日悪戯に明け暮れる子供たちの世界です。しかし、彼らにも多くの深刻な悩みがあり、そして壮絶な闘いも待ち構えています。足立作品を早くから注目してきた映画評論家・内海陽子さんが、新作の見どころと足立監督の「誕生秘話」について語ります。(インタビュー・構成:サンイースト企画)

―― 足立紳監督の今回の作品の登場人物は、主人公をはじめほとんどが少年たちで、普段はつるんで悪戯ばかりしているんですね。

足立紳監督の作品ですから、名前から見ても高崎瞬君(池川侑希弥)が主人公です。彼といちばん仲がいいのが、喧嘩が強いリーダー格の村瀬隆造君(田代輝)。それから、頭のいい星正太郎君(松藤史恩)、体が弱くていじめられてばかりいるトカゲこと戸梶元太君(白石葵一)。この4人がいっしょに悪戯ばかりしているグループですね。そのほか、瞬君が塾通いを始めて仲良くなった映画好きの西野聡君(岩田奏)、いつもトカゲをイジメている玉島明君(蒼井旬)、それとコロコロ仲間を変える小林幸介君(坂元愛登)がいます。こうした登場人物のシルエットが、子供ながら実にくっきりしていて、私は驚きました。

―― 子供たちの世界なんですが、大人の世界にも当てはまるところがあって、見ていて身につまされるときがあります。たとえば瞬君は、隆造君みたいになりたいのに、そうできないことがもどかしい。見ていて、これは自分じゃないのかと思えてきますね。

そうですか。それは映画の力があるということで、実は、映画は観客の多くにそう思わせなくちゃだめですよね。大人の世界とも共通しているという意味では、『クレヨンしんちゃん』みたいなところがある(笑)。それは足立監督が自分自身を含めて、実によく少年の世界を見つめてきたからだと思うんですね。しかも、登場人物の性格をくっきりさせるために、キャスティングについても、満足ができるまで相当粘ったのではないかと思います。それが足立監督の素晴らしいところなんですね。こうした粘りが、この映画を成功させています。鉄道に例えれば、列車をまず線路に載せることに成功しているんです。

―― このイジイジしている瞬君といちばん仲がいい隆造君は、子供たちのヒーローを貫いていて、『スタンド・バイ・ミー』のリバー・フェニックスが演じた少年を思わせる存在です。ある意味で分かりやすい。このふたり以外では、誰が面白いと思われました?

まず、正太郎君でしょうね。意外に思う人がいるかもしれませんが、彼は大人にしかられたときに、かならず一歩前に出て、理屈をこねるんです。それは差別だとか、偏見だとかいうんです。仲間の親がバカにされたようなときにも、必ず正太郎君が抗議をするんです。それは現実的には、皆がやりたいけどできないことで、それを正太郎君はやってしまう。こんなことできるわけないじゃんと、観客は思いつつも応援してしまう。でも、正太郎君はこの物語のなかにきちんとはまっているんですね。それは足立監督が仕掛けている笑いのポイントで、正太郎君は相手を論破するわけではないけれど、観客を煽って「いけいけ」と駆り立てさせ、物語を線路の上で走らせていくんですね。

―― 武闘派をきどっていて、エアガンなんかをふりまわす小林君なんかはどうですか。

小林君はコロコロ裏切る、ただの「エエカッコしい」(笑)。虚勢を張っているだけなんですね。でも、妙な知恵を身に着けているキャラクターです。あと、明君という少年ですが、彼は典型的ないじめっ子ですね。乱暴者ですが隆造君より腕力が弱いので、彼の前では大人しくなる。明君は「政さん」というヤクザまがいの中学生の子分になっていて、「みかじめ料」を払わされている。その分を同級生から巻き上げなくちゃならないので、金持ちの息子である西野君からカツアゲしているんですね。その現場を主人公の瞬君とトカゲが目撃してしまって、それで瞬君がどうするかというのが、この映画の中心的ストーリーです。

―― 瞬君は悩むけれど、それを憧れている隆造君にはいえない。トカゲは悩んだすえに、ついに学級でバラしてしまう。

ええ、そこで瞬君は仲間の信用を失いかけるのだけれど、ここでもかばってくれたのが、隆造君だったわけです。実は、瞬君にはもうひとつの物語が展開している。お母さんのガンの再発です。お母さんはとても気丈なんですが、瞬君はお母さんの再発が、自分が明のカツアゲを隠していることと関係があるのじゃないかと悩むわけです。ここらへん、瞬君のセンシティブなところが、実にいいんですね。その後、揉めに揉めた末に、瞬君と隆造君が連れ立って、カツアゲの元締めの「政さん」との決闘に向かうことになるのですが、それはぜひ映画館で見ていただきたいですね。

―― この作品の瞬君はまさに「弱虫」ですが、前作の『喜劇 愛妻物語』では顕著な「ダメ男」を中心に物語が進展しました。これは足立監督の作風と見てよいわけですか?

そうですね。足立監督は脚本だけの参加も多いですが、最初の脚本・監督作品は『14の夜』で、これはまさに思春期でモンモンとしている男の子たちの話です。足立監督は自分の中に潜む恥部を引っ張り上げて、そこから物語を作り上げていくという作家なんでしょうね。男の子の性の情けなさを多く取り上げていますね。いっぽう、女性については、一見弱そうに見えて、けっこうしぶとかったり、クールだったり、男の子を振り回す描写がままありますが、それに対して登場する男のほうが、あまりイジイジしていないのが面白いんです。だからといって男のほうで喜んでいるというSM的でもない。それは足立監督のなかに、女性に対する敬意があるからだという気がしますね。

―― 今回の作品でも、お母さんのガンが再発して家庭内の事件になっていくわけですけど、そのお母さんというのが、実にしっかりしていますよね。足立監督のお母さんも、監督自身のエッセイで読むと、小学校の先生に提出する息子の日記を手伝うなど、強い庇護をしてくれるイメージですね。

そのいっぽう、足立作品でのお父さんは、存在としては影が薄いですね。足立監督の女性への敬意というのは、監督のお母さんに対しての敬意に遡れるかもしれません。それで足立作品の男の子は、安心して「弱虫」になれる(笑)。そういう意味では、足立作品は女性讃歌といえるかもしれない。あえて男を「ダメ男」にすることによって、女性を引き立てると言う側面もあります。『喜劇 愛妻物語』はまさに、ダメ男としての自分の結婚生活をダシにして、大きく膨らませた成功作です。

―― ちょっと話がとびますが、今回、改めて足立監督の写真をみて気がついたのですが、彼ってなかなかイケメンですよね。

そうですね(笑)。なかなか端正な顔をしてますよね。事実、いまの奥さんは、奥さんのほうからアプローチしてきたそうです。若いころはなかなかイケメンだったでしょう。もちろん、いまでもそうですけれど。「ぼくを選んでくださって、ありがとうございます」という形で女性との関係をつくる、というところがあるのかもしれません。

―― 足立監督もエッセイで書いていますが、内海さんとは劇的な出会いをしているそうですね。

それほど劇的でもないですが、昔、『ロードショー』という映画雑誌で、私が「レッツ映画評論」という読者の投稿ページの選者をしていて、そこに一生懸命に投稿してくる少年がいたんですね。14歳ということで、投稿者のなかでは非常に若い。頼りなげな、おぼつかない文字で書いていて、いまでこそ足立監督の売物になりましたが、当時は単に読みにくいだけでした(笑)。でも、たくさんの人の手書きの原稿を読みましたが、足立少年の原稿は、いまも脳裏に焼き付いていますね。なぜ覚えているかといえば、その文字が私に対して、脅迫めいた迫力があったからなんですね(笑)。

―― 「僕の原稿、採用しないとあばれるぞ」。あるいは、「採用してください、しないと僕死んじゃうぞ」と訴えているオーラがあった?

この少年の原稿をおろそかにして読み捨てると、なにかバチが当たるのではないかと思ったわけです(笑)。言い換えると、この少年の真面目な取り組みを、無にしてはいけないと思わせるものがあるわけです。それでテーマがシルベスタ・スタローンの『オーバー・ザ・トップ』のときの投稿を採用して、初めて掲載しました。後から知ったのですが、このことが足立少年にとって大きな感動となり、映画監督を目指すことになるとは想像もしませんでした。ましてや、『喜劇 愛妻物語』をヨコハマ映画祭や『キネマ旬報』で年間の1位にしたときに、昔の投稿のことを思い出して「嗚咽をもらすほど泣いて」くれるなんて、本当にびっくりしました。

―― しかし、将来、監督になるきっかけを作ったのは内海さんだったわけですよね。

足立少年はそれ以後も、彼には不似合いのような映画でも、必ず書いて送ってくるようになりました。当時、多い時にはひと月に200通くらい来るわけですが、採用になるのは1回につき3通ですから、なかなか採用されない。それなのに書いて送ってくるんですね。しかも、あまり面白く書こうとしないで、自分の視点で論じてみようとがんばる傾向があったように思います。そのうち私にも、最後に2本のどっちかを選ぶときには、地味な足立少年の投稿を採用する傾向が生まれました。でも、敢えて言ってしまいますが、この子は将来的に映画関係者になるとか、ましてや映画監督になるだろうとは思わなかった。この子の青春の思い出で終わるだろうけれど、それでも喜んでくれればいいと思ったんです。いまから思えば、私には見る目がなかったわけですね(笑)。

―― いやいや、未来まで見抜くなんて、神さまだけですよ。しかし、その後の足立少年の足跡をたどると、内海さんとはさらに因縁浅からざるものがありますね。足立青年はシナリオを書くようになって、相米慎二監督のシナリオ助手を務めています。

私は相米監督に何度も取材をしましたし、作品論をいくつか書いて、特に大きな影響を受けました。ただ、残念ながら当時、足立紳という若者には会っていません。足立監督が書いたエッセイでは、ある企画でシナリオ作成のため相米監督の助手についたという話で、その縁で相米監督に師事するようになったとのことです。そのころ相米監督に読んでもらって褒められたのが、今回の『雑魚どもよ、大志を抱け!』の元になったシナリオですね。今回の映画『雑魚どもよ~』には明らかに相米監督へのオマージュがあります。相米作品を特徴づけている長回しのカットだけでなく、相米作品の『ションベン・ライダー』でデビューした永瀬正敏が、隆造君の親父役で登場しヤクザの凄みを見せます。彼が『ションベン・ライダー』の挿入歌だった「雨降りお月さん」を口笛で吹くなど、心憎いオマージュが盛り込まれています。

―― 内海さんから見て、相米監督の影響は、足立作品にどのように反映していますか。

それは率直にいって、直接の影響は大きくないような気がします。自分の土俵に引きずり込むようで申し訳ないのですが、相米監督作品を見つづけた者からすると、相米さんが彼の書いたシナリオを「認めた」というのは、この作品が好きだとか、俺の作風と似ていると思ったからではないと思いますね。比較するのもおこがましいですが、それは私が14歳の足立少年に手を差し伸べたのと、それほど違わないような気がします。相米さんの印象的な言葉に「男の子は弱いから大事にする」というのがあって、相米監督が仕事を粘り強く続けていたときにも、俳優さんやスタッフの別なく、一見弱々しい若い男の子に「この子、育つかな」といいながら、支援をすることが多かったと思います。

―― それは、相米監督が少年のころには弱かったからですかね。きようだいが女の子ばかりで、しかも、小学生のころにお父さんが亡くなっていますね。

相米監督は、大人になってからはむしろ強いタイプだったですが、もちろん、少年のころはそうだった可能性はありますね。ただし、女性についての捉え方は、足立監督とはまったく違います。相米監督の作品に出てくる女性というのは、非常にしぶとくて、場合によれば悪女にも見えますね。それに対して足立監督の作品に登場する女性は、さっきも言ったように、むしろ母性の強い聖女のような存在です。男に対して強く要求するけれども、けっして見捨てることはない。水川あさみが演じた『喜劇 愛妻物語』の奥さんは、ダメ夫をめちゃくちゃに罵倒しますが、実は聖なる女神で夫を見捨てることはないんですね。実際、足立監督は、私生活でも「俺は捨てられることはない」と居直っているようなところがある(笑)。

―― 本当は、ある意味で悪い男なのかも(笑)。さて、最後にこれからの足立監督の作品はどうなっていくのか、あるいは、どうなるべきなのか。大胆に、あえて勝手に語っていただきたいのですが。

弱虫男路線は、これからも手を変え品を変えながら続くと思いますが、私は女性をもっとブローアップして正面から描いてほしいですね。今年の後半のNHK朝ドラ『ブギウギ』は足立紳がシナリオを担当しています。この主人公は波乱万丈の生涯を送った人で、周囲もかなり変わった人が多いので、彼がどのように描くのか、かなり楽しみですね。それと、足立監督は、ツイッターで使っているサムネイル「笑門」に見られるように、笑いを表札代わりに使っているわけで、どんな場合でも笑いをまぶすことに自信をもっていると思います。今回の『雑魚どもよ~』に登場する瞬君のお父さん(浜野謙太)は影が薄いのですが、そのいっぽうで登場するとどこか可笑しい。2番手、3番手ではなく、5番手、6番手の登場人物なのに、可笑しみを持たせて光らせている。大人数の俳優を使って1本の映画を作れる、力のある監督だということを示しているわけで、これからどのように、こうした力量を発揮していくのかも楽しみですね。

●3月24日より公開

内海陽子さんが『雑魚どもよ、大志を抱け!』の公式パンフレットに作品論を寄せています。映画館でご覧ください。以下に、そのほんの一部を先行公開します。「ある思いを胸に、瞬は『地獄トンネル』に向かい、トンネル内をひた走る。通り抜ければ願いが叶うという伝説のトンネルを、いままでやつらは誰も通り抜けてはいない。隆造と同じ中学に行けるように、あるいはいつかまた一緒に遊べるように、そういう願いを込めて、瞬はトンネル内をひた走る」。ぜひ、映画館にお出かけください。

内海陽子プロフィール

1950年、東京都台東区生まれ。都立白鷗高校卒業後、三菱石油、百貨店松屋で事務職に従事。休みの日はほぼすべて映画鑑賞に費やす年月を経て、映画雑誌「キネマ旬報」に声をかけられ、1977年、「ニッポン個性派時代」というインタビューページのライターのひとりとしてスタート。この連載は同誌の読者賞を受賞し、「シネマ個性派ランド」(共著)として刊行された。1978年ころから、映画評論家として仕事を始めて現在に至る。(著者の近著はこちら

 

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