02/20/2021 / 最終更新日 : 02/20/2021 komodon-z 映画・ビデオ 最高の「嘘っぱち!」物語;『騙し絵の牙』の大泉洋は期待通りの全開 『騙し絵の牙』(2020・吉田大八監督) 映画評論家・内海陽子 こんなうまい話があるものか、と思いながらもはらはらどきどきして画面から目が離せず、肩入れした主人公や登場人物が、物語の中をすいすい泳ぎ回る姿に陶然となる […]
02/07/2021 / 最終更新日 : 02/20/2021 komodon-z 映画・ビデオ 感情を自在に操ることのできる演技者・水川あさみ;ヨコハマ映画祭・主演女優賞受賞によせて 「ヨコハマ映画祭」主演女優賞 水川あさみ 映画評論家・内海陽子 2021年2月5日、第41回ヨコハマ映画祭において『喜劇 愛妻物語』『滑走路』で好演した水川あさみさんに、主演女優賞がおくられました。また、『喜劇 愛妻 […]
01/25/2021 / 最終更新日 : 02/07/2021 komodon-z 映画・ビデオ 娑婆は我慢の連続、でも空は広い;西川美和監督の『すばらしき世界』は温かく冷たい 『すばらしき世界』(2021・西川美和監督) 映画評論家・内海陽子 飛び上がるほど嬉しいことがあった主人公が街を疾走しながら「シャブうったみたいだあ!」と口走る。彼の幸福を喜びながら、この映画そのものが、わたしにとっ […]
12/29/2020 / 最終更新日 : 01/25/2021 komodon-z 映画・ビデオ 小粋な女性のサッカー・チーム;『クイーンズ・オブ・フィールド』で愉快になれる 『クイーンズ・オブ・フィールド』(2019・モハメド・ハムディ監督) 映画評論家・内海陽子 いまがだめならなおのこと、過去の栄光は輝かしい。北フランス・クルリエールのサッカーチーム「SPAC」は90年の歴史を誇るが、 […]
12/27/2020 / 最終更新日 : 12/29/2020 komodon-z 映画・ビデオ 内海陽子「誇り高き者の確執、愛憎」;佐野亨編『リドリー・スコット』に寄稿しました シリーズ「映画の巨人たち」の1冊、佐野亨編『リドリー・スコット』(辰巳出版)が刊行されました。本サイトで映画評を書いておられる映画評論家の内海陽子さんは「誇り高き者の確執、愛憎」を寄稿しています。ここでは、ほんの一部を紹 […]
11/25/2020 / 最終更新日 : 12/27/2020 komodon-z 映画・ビデオ 弱い人間への労りのまなざし;波瑠の『ホテルローヤル』 『ホテルローヤル』(2020・武正晴監督) 映画評論家・内海陽子 わたしはホテルに勤めたことはないが、デパートに勤めたことがある。どちらもお客を迎える表のエリアは華やかだが、従業員が行き来する裏のエリアは殺伐としてい […]
11/13/2020 / 最終更新日 : 11/25/2020 komodon-z 映画・ビデオ 老いてにぎやかな人生;田中裕子の『おらおらでひとりいぐも』 『おらおらでひとりいぐも』(2020・沖田修一監督) 映画評論家・内海陽子 年を重ねることはいやおうなく孤独に向き合うことだろうが、その孤独がえらくうるさい場合がある。この映画のヒロイン桃子(田中裕子)は、ごく普通に […]
10/31/2020 / 最終更新日 : 11/25/2020 komodon-z 映画・ビデオ 挑戦をやめない家族;『ヒトラーに盗られたうさぎ』でリフレッシュ 『ヒトラーに盗られたうさぎ』(2019・カロリーヌ・リンク監督) 映画評論家・内海陽子 「ヒトラー」という名がタイトルについていると自動的に身構える癖がある。恐ろしいこと、悲惨なこと、二度と見たくないことが描かれること […]
10/19/2020 / 最終更新日 : 10/31/2020 komodon-z 映画・ビデオ どことなく滑稽でどことなく怖い;『星の子』にみる芦田愛菜の包容力 『星の子』(2020・大森立嗣監督) 映画評論家・内海陽子 いままで多くの思春期映画を観てきたが、久しぶりに“成長痛”とよばれる妙な痛みを思い出した。具体的には膝の少し上あたりにうすら寒いような痛みが走る症状だ。わた […]
10/06/2020 / 最終更新日 : 10/19/2020 komodon-z 映画・ビデオ 刃の上を歩くような恋;『燃ゆる女の肖像』から匂い立つ輝き 『燃ゆる女の肖像』(2019・セリーヌ・シアマ監督) 映画評論家・内海陽子 女性が厭う顔の皺のひとつに、ほうれい線というのがある。そもそも漢字で豊麗線とも書き、頬が豊かなら当然生じる皺だと思うが、美容上、あってはなら […]
08/22/2020 / 最終更新日 : 10/06/2020 komodon-z 映画・ビデオ 幸運を呼ぶ赤パンツ;濱田岳と水川あさみの『喜劇 愛妻物語』 『喜劇 愛妻物語』(2020・足立紳監督) 映画評論家・内海陽子 男優に対する形容として不適切かもしれないが、濱田岳は可憐である。舌足らずではないが独特の幼げな口調が耳に心地よく、彼が画面に出てくるとほっとする。とこ […]
07/20/2020 / 最終更新日 : 09/06/2020 komodon-z 映画・ビデオ 長澤まさみの艶姿を見よ!;『コンフィデンスマン JP プリンセス編』は快作中の快作 『コンフィデンスマン JP プリンセス編』(2020・田中亮監督) 映画評論家・内海陽子 男性はむろんのこと、女のわたしも惚れる長澤まさみの艶姿がふんだんにちりばめられたエンターテインメントだ。女ざかりの女優は、人間 […]
07/06/2020 / 最終更新日 : 07/20/2020 komodon-z 映画・ビデオ 夜にたたずむ男の見果てぬ夢;『一度も撃ってません』の石橋蓮司に映画館で会おう 『一度も撃ってません』(2020・阪本順治監督) 映画評論家・内海陽子 トレンチコートに身を包んだ伝説の殺し屋と評判だが「一度も撃ってません」。石橋蓮司演じる主人公・市川が内心でつぶやく声を聴くと、カマトトめいた色っ […]
06/19/2020 / 最終更新日 : 09/06/2020 komodon-z 映画・ビデオ 現代によみがえる四人姉妹;『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』 『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』(2019・グレタ・ガーウィグ監督) 映画評論家・内海陽子 世の中には『若草物語』も『赤毛のアン』も知らない男性がいて、途方に暮れることがある。知らないのはかまわない […]
06/10/2020 / 最終更新日 : 06/19/2020 komodon-z 映画・ビデオ オフビートの笑いが楽しい;『デッド・ドント・ダイ』のビル・マーレイを見よ! 『デッド・ドント・ダイ』(2019・ジム・ジャームッシュ監督) 映画評論家・内海陽子 わたしはゾンビ映画をあまり好まないが、“好まないもの観たさ”という心理が働いてけっこう観ている。今まで観た中で特に気に入っているの […]
05/29/2020 / 最終更新日 : 06/21/2020 komodon-z 映画・ビデオ 老いた眼差しの向こう;『ぶあいそうな手紙』が開く夢 『ぶあいそうな手紙』(2019・アナ・ルイーザ・アゼヴェード監督) 映画評論家・内海陽子 ちょっと気を引くタイトルだがミステリーではなく、「拝啓」で始まるかた苦しい手紙のことだ。いまどき手紙が物語の中心に置かれ、スマ […]
05/17/2020 / 最終更新日 : 09/06/2020 komodon-z 映画・ビデオ 「境目」を超え続けた人;大杉漣さんの現場 「境目」を超え続けた人;大杉漣さんの現場 映画評論家・内海陽子 俳優・大杉漣が亡くなってから2年が過ぎた。親交のあった人たちの証言や俳優論を掲載した『大杉漣 あるがままに』(文藝別冊)が5月19日に刊行された。本サイト […]
04/25/2020 / 最終更新日 : 05/17/2020 komodon-z 映画・ビデオ 心が晴れ晴れとする作品;『五億円のじんせい』の気性のよさ 『五億円のじんせい』(2019・文晟豪監督) 映画評論家・内海陽子 「かわいい子には旅をさせよ」というが、かわいいわが子を危ない世間に出したいと思う親はまずいない。ましてや、幼いころに心臓の難病を患い、奇跡的に生き永ら […]
04/05/2020 / 最終更新日 : 05/17/2020 komodon-z 映画・ビデオ わたしはオオカミになった;『ペトルーニャに祝福を』の爽快さ 『ペトルーニャに祝福を』(2019・テオナ・ストゥルガル・ミテフスカ監督) 映画評論家・内海陽子 大学は出たけれど、能力を生かせる職業に就くことができないペトルーニャ(ゾリツァ・ヌシェヴァ)は引きこもり一歩手前のよう […]
03/15/2020 / 最終更新日 : 03/16/2020 komodon-z 映画・ビデオ ヒロインを再現出させる魔術;ゼルウィガーの『ジュディ 虹の彼方に』 『ジュディ 虹の彼方に』(2019・ルパート・グールド監督) 映画評論家・内海陽子 顔立ちそのものより、表情の変化や身体の動かし方が心底好きだ、と思った女優はレネー・ゼルウィガーのほかにはいない。彼女が顔をくしゃっと […]
03/08/2020 / 最終更新日 : 03/09/2020 komodon-z 映画・ビデオ 生きていると否応なく生じる隙間;『街の上で』若葉竜也の「素朴」さに注目! 『街の上で』(2019・今泉力哉監督) 映画評論家・内海陽子 東京というところを一言で説明するのは難しい。わたしは台東区生まれで、北区、足立区と移り住んだが、住んだ記憶のない浅草に行くと、胸の奥がじゅっとするように懐 […]
02/26/2020 / 最終更新日 : 02/26/2020 komodon-z 映画・ビデオ 洗練された泥臭さに乾杯!;『最高の花婿 アンコール』 『最高の花婿 アンコール』(2018・フィリップ・ドゥ・ショーヴロン監督) 映画評論家・内海陽子 フランスといえばパリ、パリといえばおしゃれなパリジェンヌとパリジャン、そして粋なシャンソン。そういう固定した「憧れのフ […]
02/16/2020 / 最終更新日 : 09/06/2020 komodon-z 映画・ビデオ 年を取るってすばらしいこと;波瑠と成田凌の『弥生、三月』 『弥生、三月―君を愛した30年―』(2020・遊川和彦監督) 映画評論家・内海陽子 よく中学校や高校の同窓会が楽しみでならないという話を聞くが、残念ながらわたしには豊かな交友の記憶がなく、そういう感慨を覚えない。まし […]
02/12/2020 / 最終更新日 : 02/18/2020 komodon-z 映画・ビデオ 受賞者の挨拶はスリリング;キネマ旬報ベスト・テン表彰式 続報! 映画評論家・内海陽子が語る「受賞者の挨拶」の面白さ 映画賞では受賞した俳優さんたちの挨拶が楽しい。しかし、俳優とは演技する人だから、なかなか奥が深い。長年、映画賞の受賞式に同席してきた映画評論家の内海陽子さんに、受賞者ス […]
02/12/2020 / 最終更新日 : 02/14/2020 komodon-z 映画・ビデオ 速報! 第93回キネマ旬報ベスト・テン表彰式 2019年 第93回 キネマ旬報ベスト・テン 2020年2月11日、キネマ旬報ベストテン表彰式が、東京都文教区の「文京シビックホール」にて行われました。速報として、表彰式の様子をお伝えいたします。受賞作品および受賞者は次 […]
02/10/2020 / 最終更新日 : 02/10/2020 komodon-z 映画・ビデオ 情熱あふれる歌・踊り・群舞;『ヲタクに恋は難しい』の高畑充希になり切る 『ヲタクに恋は難しい』(2020・福田雄一監督) 映画評論家・内海陽子 足立区の劇場で映画を観終えたら前方から拍手が聞こえた。拍手するのは一人で、館内が明るくなるまで続いた。同調しようかと思いつつためらったわたしは申 […]
02/05/2020 / 最終更新日 : 02/05/2020 komodon-z 映画・ビデオ 関水渚のふてくされた顔がいい;キネマ旬報新人女優賞受賞 「関水渚」キネマ旬報新人女優賞(2019) 映画評論家・内海陽子 今年もキネマ旬報ベストテン発表の時季が来ました。本サイトでも内海陽子さんが「町田くんの世界」を評するなかで注目した、女優の関水渚さんが「キネマ旬報新人女 […]
02/03/2020 / 最終更新日 : 02/03/2020 komodon-z 映画・ビデオ 成田凌から飛び出す得体のしれないもの;ヨコハマ映画祭・助演男優賞受賞に寄せて 「成田凌」第41回ヨコハマ映画祭助演男優賞 映画評論家・内海陽子 2020年2月2日、第41回ヨコハマ映画祭において「愛がなんだ」「さよならくちびる」などで好演した成田凌さんに、助演男優賞がおくられました。このサイト […]
01/27/2020 / 最終更新日 : 01/27/2020 komodon-z 映画・ビデオ 千葉雄大の孤軍奮闘にハラハラ;『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』 『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』(2020・中田秀夫監督) 映画評論家・内海陽子 わかりやすい美青年に見えるが、そういう範疇に収められるのを厭うかのごとく、こわれかかった役、ゆがんだ役を積極的に演じるの […]
12/30/2019 / 最終更新日 : 12/30/2019 komodon-z 映画・ビデオ 高級もなかの深い味わい;『初恋』の三池崇史節に酔う 『初恋』(2019・三池崇史監督) 映画評論家・内海陽子 最中という菓子は、中身のあんこのせいで薄い皮が最初から湿っているものだと思っていたが、あるとき高級最中を頂戴したら、あんこと皮が別々に包まれていた。パリッと乾 […]
12/17/2019 / 最終更新日 : 12/17/2019 komodon-z 映画・ビデオ あったかく鼻の奥がつんとする;『星屑の町』の懐かしさ 『映画 星屑の町』(2019・杉山泰一監督) 映画評論家・内海陽子 わたしだけではないと思うが、つまらない演劇を観るのは、つまらない映画を観るよりはるかに苦労する。その逆に、おもしろい演劇を観るのは、おもしろい映画を […]
12/01/2019 / 最終更新日 : 12/01/2019 komodon-z 映画・ビデオ 肩肘張らない詐欺ゲーム;『嘘八百 京町ロワイヤル』 『嘘八百 京町ロワイヤル』(2019・武正晴監督) 映画評論家・内海陽子 コンゲーム映画と聞けば、やはり『スティング』(1973・ジョージ・ロイ・ヒル監督)で、ポール・ニューマンとロバート・レッドフォードの粋な姿がす […]
11/17/2019 / 最終更新日 : 11/17/2019 komodon-z 映画・ビデオ 獲れたての魚のような映画;フィッシャーマンズ・ソング 『フィッシャーマンズ・ソング コーンウォールから愛をこめて』(2019・クリス・フォギン監督) 映画評論家・内海陽子 特にイギリス映画が贔屓というわけではないが、ある地方を舞台にした映画に人なつこい雰囲気のパブが登場 […]
11/09/2019 / 最終更新日 : 11/10/2019 komodon-z 映画・ビデオ 悲しみと愚かさと大胆さ;恋を発酵させるもうひとりのヒロイン 『マチネの終わりに』(2019・西谷弘監督) 映画評論家・内海陽子 世界に名をはせたクラシックギタリストがスランプに陥ったというよりも、漠たる不安にとりつかれたというか、中年の危機に陥ったというほうがよさそうな主人公 […]
10/20/2019 / 最終更新日 : 10/22/2019 komodon-z 映画・ビデオ カトリーヌ・ドヌーヴの物語を生む力 『真実』(2019・是枝裕和監督) 映画評論家・内海陽子 ミュージカル『シェルブールの雨傘』(1964・ジャック・ドゥミ監督)に代表されるように、若き日のカトリーヌ・ドヌーヴは陶器の人形のようだったが、年配になるにつ […]
10/09/2019 / 最終更新日 : 10/09/2019 komodon-z 映画・ビデオ 僕の人生は喜劇だ!;ホアキン・フェニックスの可憐な熱演 『ジョーカー』(2019・トッド・フィリップス監督) 映画評論家・内海陽子 “笑い”とひとくちに言うが、何を笑うか、どういうときに笑うかは人さまざまで、笑いかたのタイミングひとつで粋な雰囲気を醸し出すこともあれば、お […]
09/29/2019 / 最終更新日 : 09/29/2019 komodon-z 映画・ビデオ 相手を「発見」し続ける喜び:終ってしまうのが惜しく感じられる 『アイネクライネナハトムジーク』(2019・今泉力哉監督) 映画評論家・内海陽子 今春公開されて大ヒットした『愛がなんだ』も記憶に新しい今泉力哉監督が、またしても原作ものを手がけた。原作者は人気作家の伊坂幸太郎で、今 […]
08/31/2019 / 最終更新日 : 09/01/2019 komodon-z 映画・ビデオ 俺はまだ夢の途中だぁ~!:草彅剛の持ち味満喫 『台風家族』(2019・市川昌秀監督) 映画評論家・内海陽子 現実の台風は困りものだが、虚構世界の台風には無条件にわくわくする。ましてや訳あり一家が両親の葬儀といいながら偽りの葬儀を行う最中に襲来する台風だから、なお […]
08/12/2019 / 最終更新日 : 08/14/2019 komodon-z 映画・ビデオ 常に新鮮で的確な田中圭のリアクション:予想外な純愛の世界 『劇場版おっさんずラブ LOVE or DEAD』(2019・瑠東東一郎監督) 映画評論家・内海陽子 物語の登場人物が、普段の生活ではまずありえない世界に突入して冒険を繰り広げることを“巻きこまれ型サスペンス”という […]
07/14/2019 / 最終更新日 : 10/10/2019 komodon-z 映画・ビデオ 笑いのお座敷列車 中井貴一の演技が素敵! 『記憶にございません!』(2019・三谷幸喜監督) 映画評論家・内海陽子 いつのころからか、コメディアンとしての中井貴一にひどく惹かれるようになった。年下の彼に対して失礼だと十分わかっているが、理由は簡単、彼がジジイ […]
06/02/2019 / 最終更新日 : 01/18/2020 komodon-z 映画・ビデオ 熱風がユーモアにつつまれて吹き続ける 『町田くんの世界』(2019・石井裕也監督) 映画評論家・内海陽子 がんばっているひとや困っているひとを見かけると、すぐに心と身体が動いてしまう町田くん(細田佳央太)。女子図書委員が本を積み上げて運んでいるのを見れ […]
04/18/2019 / 最終更新日 : 02/03/2020 komodon-z 映画・ビデオ 悲しみとおかしみを包み込む上質なコートのような仕上がり 『愛がなんだ』(2019・今泉力哉監督) 映画評論家・内海陽子 ある映画を気に入った瞬間は、まず身体が喜ぶ。膝がしらに震えが走り、それが全身を駆け巡って頭のてっぺんに至り、見えない歓喜のドームのようになる。映画批評を […]
02/27/2021 / 最終更新日 : 02/27/2021 komodon-z 政治・経済 新型コロナの第3波に備える(16)独自に変異したウイルスに酷似した親戚が生まれる理由 いまや新型コロナウイルスについての話題は、中心が変異株(変異種)に移りつつある。せっかくワクチンができても変異株には効かないなら脅威はなくならない。また、変異することによって感染力が増したり、症状が重くなるのであれば脅威 […]
02/23/2021 / 最終更新日 : 02/27/2021 komodon-z 政治・経済 新型コロナの第3波に備える(15)独自路線を売物にしたスウェーデンの陥穽 スウェーデンのコロナ対策について、さすがに日本では関心が薄れている。それも当然のことで、いわゆる「非ロックダウン」の独自路線を貫くことで、社会生活や経済への影響を最小限にとどめ、なおかつ国民の間に集団免疫を作り出している […]
02/17/2021 / 最終更新日 : 02/18/2021 komodon-z 政治・経済 コロナ恐慌からの脱出(31)群衆の知恵から群集心理に転落したゲームストップ現象 ウォール街はすでにゲームストップ騒動のことなど過去のものとして、次のステージに移っている気配である。とはいえ、かすかに見え始めた近未来の悲惨な光景も気になるらしく、ウォールストリート紙2月8日付は「ゲームストップ、レディ […]
02/15/2021 / 最終更新日 : 02/19/2021 komodon-z 思想・哲学 フク兄さんとの哲学対話(23)デイヴィッド・ヒューム①善人と呼ばれた哲学者 すこし間が空いてしまったけれど、フク兄さんとの対話を再開することにした。世界はコロナの第2波、第3波で緊張が続いているけれど、ワクチン接種が始まってからは、少しだけ将来に明るさが見えるようになった。さて、今回は懸案のデイ […]
02/13/2021 / 最終更新日 : 02/23/2021 komodon-z 政治・経済 新型コロナの第3波に備える(14)世界全体で見た日本のワクチン事情 すでにコロナワクチンの接種は進んでいる。ニュースでは日本もファイザーのワクチンが2月14日に承認され、17日から医療従事者への接種が始まるという。それでも、3つほど知っておきたいことがある。世界規模で見たとき日本へのワク […]
02/12/2021 / 最終更新日 : 02/13/2021 komodon-z 政治・経済 新型コロナの第3波に備える(13)「他山の石」スウェーデンのマスク政策 最近のことである、スウェーデンの地方都市ハルムスタッドの役所が、学校の先生たちにマスクを外すように命じ、学校でのマスク使用を禁じた。役所の職員は「マスクには科学的な根拠がない」と政府の公共衛生機関の文書を引用しながら説明 […]
02/03/2021 / 最終更新日 : 02/17/2021 komodon-z 政治・経済 コロナ恐慌からの脱出(30)ロビンフッドが崩壊の先駆けとなるか まだ終わったわけではないが、今回のゲームストップ現象を振り返ってみれば、関与しているそれぞれの分野の人々が、自分が儲けられるときには問題があっても黙っていたが、それが暴走してしまったので、あわてて「わたしが悪いんじゃない […]
02/01/2021 / 最終更新日 : 02/01/2021 komodon-z 政治・経済 TPPの現在(13)英国が太平洋に参加してどうする気なのか 英国が正式にTPP(TPP11、CTPP)に参加を申請することになった。1月31日に発表はされたものの、英国のジャーナリズムの反応はほとんどないか、あっても冷ややかなものだった。ところが、わが国のマスコミは繰り返し、TP […]