12/08/2021 / 最終更新日 : 12/28/2021 komodon-z 映画・ビデオ AIを超える人間の誠意;『ブラックボックス 音声分析捜査』の最後に残る希望とは 『ブラックボックス 音声分析捜査』(2021・ヤン・ゴズラン監督) 映画評論家・内海陽子 作り話に決まっているホラーの場合でも「実話の映画化」と銘打たれて喧伝されることがある。そう聞くとなにやら重要性が増したような気 […]
11/15/2021 / 最終更新日 : 12/08/2021 komodon-z 映画・ビデオ 小さな人間にも偉大なことはできる;妻の仇討ち物語『ライダーズ・オブ・ジャスティス』 『ライダーズ・オブ・ジャスティス』(2020・アナス・トマス・イェンセン監督) 映画評論家・内海陽子 クリスマスの奇跡に包まれた残酷なおとぎ話、とでも言ったらいいだろうか。“ライダーズ・オブ・ジャスティス”=ROJと […]
11/02/2021 / 最終更新日 : 11/15/2021 komodon-z 映画・ビデオ 前進する者への確かなエール;リーアム・ニーソンの『マークスマン』 『マークスマン』(2021・ロバート・ロレンツ監督) 映画評論家・内海陽子 孤独な大人が、弱い子どもを守って凶悪な組織に闘いを挑む物語と言えば、ジーナ・ローランズ主演『グロリア』(1980・ジョン・カサベテス監督)と […]
10/14/2021 / 最終更新日 : 11/02/2021 komodon-z 映画・ビデオ 生き生きとした幸福のヒント;加賀まりこが母を演じる『梅切らぬバカ』 『梅切らぬバカ』(2021・和島香太郎監督) 映画評論家・内海陽子 映画から「こんにちは」という声が聞こえてくる。声の主は加賀まりこだが、加賀まりこが演じているというより、加賀まりこに似たステキなおくさんがそこにいる […]
10/04/2021 / 最終更新日 : 10/14/2021 komodon-z 映画・ビデオ おどおどしつつも男の意気地が光る!;中谷美紀と田中圭の『総理の夫』 『総理の夫』(2021・河合勇人監督) 映画評論家・内海陽子 政界の暗くて怖い部分はきれいにオブラートにくるまれ、日本初の女性内閣総理大臣、相馬凛子(中谷美紀)はすらりと登場する。彼女の熱狂的支持者は“凛子ジェンヌ” […]
09/17/2021 / 最終更新日 : 10/04/2021 komodon-z 映画・ビデオ 二人はともに優しい女房のよう;西島秀俊と内野聖陽の『劇場版 きのう何食べた?』 『劇場版 きのう何食べた?』(2021・中江和仁監督) 映画評論家・内海陽子 遅まきながら観たテレビシリーズで、西島秀俊と内野聖陽が演じる「シロさんとケンジ」に好感を抱いたので、劇場版には大好きな友だちの顔を久しぶり […]
09/08/2021 / 最終更新日 : 09/17/2021 komodon-z 映画・ビデオ 早すぎる時間の中での成長;『オールド』にみるシャマラン監督の新境地 『オールド』(2021・M・ナイト・シャマラン監督) 映画評論家・内海陽子 どこのリゾートホテルに「あなた方を好きになったから、特別なビーチにご案内します」と囁く支配人がいるだろうか。わけもなくおいしい言葉を並べるの […]
08/29/2021 / 最終更新日 : 09/11/2021 komodon-z 映画・ビデオ 底なし沼に足を踏み入れたヒロイン;『アンテベラム』の終わらない感情 『アンテベラム』(2020・ジェラルド・ブッシュ&クリストファー・レンツ監督) 映画評論家・内海陽子 先祖の記憶が自分の現在に影響を及ぼすというのは、よほど強烈な生き方をした先祖がいる場合だ。かつてのアメリカ南部の奴 […]
08/15/2021 / 最終更新日 : 08/29/2021 komodon-z 映画・ビデオ ジェイソン・ステイサムの暗く鈍い輝き;『キャッシュトラック』の「悪役」が魅せる 『キャッシュトラック』(2021・ガイ・リッチー監督) 映画評論家・内海陽子 人間と同じように、映画にも観ていて“手のかかる”ものがある。もちろん、ストレートで手のかからないものをわたしは好むが、ときによっては“手のか […]
07/23/2021 / 最終更新日 : 08/15/2021 komodon-z 映画・ビデオ ムロツヨシの「愚直」な演技力;『マイ・ダディ』の聖なる滑稽さ 『マイ・ダディ』(2021・金井純一監督) 映画評論家・内海陽子 ちょっと気持ち悪い男を演じさせたら天下一品のムロツヨシは、いつしかすっかり二枚目半になり、とうとう主役として二枚目を演じる域に突入した。といっても真正 […]