07/01/2022 / 最終更新日 : 07/18/2022 komodon-z 映画・ビデオ 「イエス」で答えて「アンド」で繋げる未来;『もうひとつのことば』の初々しい二人 『もうひとつのことば』(2021・堤真矢監督) 映画評論家・内海陽子 「このご時世にちょっと英語ができたって、わたしにできるのはカフェで嘘つくだけ」とヒロインが慨嘆するシーンがある。この言葉にほっとしたあなたは、英語が […]
06/22/2022 / 最終更新日 : 07/01/2022 komodon-z 映画・ビデオ 人生における美しい瞬間;『セイント・フランシス』の小さな体験 『セイント・フランシス』(2019・アレックス・トンプソン監督) 映画評論家・内海陽子 ゲイの男性の晩年を描く『スワンソング』(2021)の終盤に、海辺で楽しそうに子どもを遊ばせるゲイのカップルが現れる。「男同士が子 […]
05/31/2022 / 最終更新日 : 06/22/2022 komodon-z 映画・ビデオ あの世への優雅なダンス;『スワンソング』の心地よい風に吹かれて 『スワンソング』(2021・トッド・スティーブンス監督) 映画評論家・内海陽子 心弾まないグレーのトーンにおおわれた療養施設で過ごすミスター・パット(ウド・キアー)は、毎日が面白くない。食事用ナプキンをこっそり持ち帰 […]
05/23/2022 / 最終更新日 : 05/31/2022 komodon-z 映画・ビデオ 鳥肌が立つほどの軽やかさと上品さ;中井貴一の『大河への道』は裏切らない 『大河への道』(2022・中西健二監督) 映画評論家・内海陽子 俳優の中井貴一を信頼している。特に、人の思惑の板挟みになり、やむを得ず奮闘する中間管理職の中井貴一を信頼している。小泉今日子と共演したドラマ『最後から二 […]
05/03/2022 / 最終更新日 : 05/23/2022 komodon-z 映画・ビデオ 「少女」を演じる宮本信子が温かい;『メタモルフォーゼの縁側』は生きて行く活力を伝える 『メタモルフォーゼの縁側』(2022・狩山俊輔監督) 映画評論家・内海陽子 生きて行くためには活力が必要だが、その活力は自分で生み出さなければならない。しかし活力というのは年齢を重ねれば体力とともに減退し、雑事に追わ […]
04/07/2022 / 最終更新日 : 05/03/2022 komodon-z 映画・ビデオ 奇妙な悲しみをたたえる阿部サダヲが怖い;『死刑にいたる病』が残す余韻 『死刑にいたる病』(2022・白石和彌監督) 映画評論家・内海陽子 映画やドラマに登場する殺人鬼は多種多様だが、画期的だったのは『羊たちの沈黙』(1991・ジョナサン・デミ監督)でアンソニー・ホプキンスが演じたレクタ […]
03/30/2022 / 最終更新日 : 04/07/2022 komodon-z 映画・ビデオ 生きることはミステリアス;小林聡美の『ツユクサ』がもつ苦味とおかしみ 『ツユクサ』(2022・平山秀幸監督) 映画評論家・内海陽子 初主演作『転校生』(1982・大林宣彦監督)で外見は女の子、中味は男の子を演じて脚光を浴びて以来、変わらぬ独自のたたずまいを誇るのが小林聡美である。見るから […]
03/15/2022 / 最終更新日 : 03/30/2022 komodon-z 映画・ビデオ 田中圭の『女子校生に殺されたい』;目当ての少女を見つけ出せ! 『女子高生に殺されたい』(2022・城定秀夫監督) 映画評論家・内海陽子 ネアカなイメージの田中圭は“巻き込まれ型”キャラクターが一番似合うと思っているが、だとすればなおさらネクラで能動的な役に挑戦したくなるのだろう […]
03/07/2022 / 最終更新日 : 03/15/2022 komodon-z 映画・ビデオ 隠し味が効いてる『ゴヤの名画と優しい泥棒』;実話の映画化はやっぱり喜劇が最高だ! 『ゴヤの名画と優しい泥棒』(2020・ロジャー・ミッシェル監督) 映画評論家・内海陽子 傑出した女性の後ろに影のように寄り添い、彼女を盛り立てる夫を演じて好印象を与えてきたのがジム・ブロードベントである。『アイリス』 […]
02/11/2022 / 最終更新日 : 03/07/2022 komodon-z 映画・ビデオ 肩の凝らない、いいセーター;今泉力哉監督の『猫は逃げた』は恋のトラブルの高みの見物 『猫は逃げた』(2021・今泉力哉監督) 映画評論家・内海陽子 子はかすがいという時代は去って、今や猫はかすがいという時代になったかもしれない、と考察する映画であろうか。小説家を志しつつ、週刊誌記者をしている町田広重 […]