05/03/2022 / 最終更新日 : 05/23/2022 komodon-z 映画・ビデオ 「少女」を演じる宮本信子が温かい;『メタモルフォーゼの縁側』は生きて行く活力を伝える 『メタモルフォーゼの縁側』(2022・狩山俊輔監督) 映画評論家・内海陽子 生きて行くためには活力が必要だが、その活力は自分で生み出さなければならない。しかし活力というのは年齢を重ねれば体力とともに減退し、雑事に追わ […]
04/07/2022 / 最終更新日 : 05/03/2022 komodon-z 映画・ビデオ 奇妙な悲しみをたたえる阿部サダヲが怖い;『死刑にいたる病』が残す余韻 『死刑にいたる病』(2022・白石和彌監督) 映画評論家・内海陽子 映画やドラマに登場する殺人鬼は多種多様だが、画期的だったのは『羊たちの沈黙』(1991・ジョナサン・デミ監督)でアンソニー・ホプキンスが演じたレクタ […]
03/30/2022 / 最終更新日 : 04/07/2022 komodon-z 映画・ビデオ 生きることはミステリアス;小林聡美の『ツユクサ』がもつ苦味とおかしみ 『ツユクサ』(2022・平山秀幸監督) 映画評論家・内海陽子 初主演作『転校生』(1982・大林宣彦監督)で外見は女の子、中味は男の子を演じて脚光を浴びて以来、変わらぬ独自のたたずまいを誇るのが小林聡美である。見るから […]
03/15/2022 / 最終更新日 : 03/30/2022 komodon-z 映画・ビデオ 田中圭の『女子校生に殺されたい』;目当ての少女を見つけ出せ! 『女子高生に殺されたい』(2022・城定秀夫監督) 映画評論家・内海陽子 ネアカなイメージの田中圭は“巻き込まれ型”キャラクターが一番似合うと思っているが、だとすればなおさらネクラで能動的な役に挑戦したくなるのだろう […]
03/07/2022 / 最終更新日 : 03/15/2022 komodon-z 映画・ビデオ 隠し味が効いてる『ゴヤの名画と優しい泥棒』;実話の映画化はやっぱり喜劇が最高だ! 『ゴヤの名画と優しい泥棒』(2020・ロジャー・ミッシェル監督) 映画評論家・内海陽子 傑出した女性の後ろに影のように寄り添い、彼女を盛り立てる夫を演じて好印象を与えてきたのがジム・ブロードベントである。『アイリス』 […]
02/11/2022 / 最終更新日 : 03/07/2022 komodon-z 映画・ビデオ 肩の凝らない、いいセーター;今泉力哉監督の『猫は逃げた』は恋のトラブルの高みの見物 『猫は逃げた』(2021・今泉力哉監督) 映画評論家・内海陽子 子はかすがいという時代は去って、今や猫はかすがいという時代になったかもしれない、と考察する映画であろうか。小説家を志しつつ、週刊誌記者をしている町田広重 […]
02/08/2022 / 最終更新日 : 02/11/2022 komodon-z 映画・ビデオ 深い思いやりをもって吸い付くように伴走する笠松則通の眼;ヨコハマ映画祭・撮影賞に寄せて 第43回ヨコハマ映画祭 撮影賞 笠松則通(『すばらしき世界』) 映画評論家・内海陽子 左に大きく傾いだ東京タワーがゆっくり立ち上がり、徐々に小さくなって行く夜景が画面いっぱいに現れたとき、わたしは三上(役所広司)と深く […]
01/28/2022 / 最終更新日 : 02/08/2022 komodon-z 映画・ビデオ 臨床心理士が逆に心を解読される恐怖;『カウンセラー』がみせる短編映画の切れ味 『カウンセラー』(2020・酒井善三監督) 映画評論家・内海陽子 かなり昔、知り合いのバーのマダムから、外国の映画祭に出席するので代わりに店を預かってくれと頼まれたことがある。尻込みして断ったが、ある人が「マダムの仕事 […]
01/17/2022 / 最終更新日 : 01/28/2022 komodon-z 映画・ビデオ 胸がすく女殺し屋の戦闘シーン;『ガンパウダー・ミルクシェイク』から目を離すな! 『ガンパウダー・ミルクシェイク』(2021・ナヴォット・パプシャド監督) 映画評論家・内海陽子 身体頑健で無敵の女性が大活躍する映画というのは、たいていゲームやコミックが原作で、その非人間的な破綻のないアクションを見 […]
12/28/2021 / 最終更新日 : 01/17/2022 komodon-z 映画・ビデオ 体全体で感じる音楽の喜び;『CODA あいのうた』の家族たち 『CODA あいのうた』(2021・シアン・ヘダー監督) 映画評論家・内海陽子 ちょっと小粒のいい映画がアメリカでリメイクされると、配役で気を引く大味な映画に変貌することがある。ほとんどはオリジナルのほうに軍配が上が […]