08/29/2021 / 最終更新日 : 09/11/2021 komodon-z 映画・ビデオ 底なし沼に足を踏み入れたヒロイン;『アンテベラム』の終わらない感情 『アンテベラム』(2020・ジェラルド・ブッシュ&クリストファー・レンツ監督) 映画評論家・内海陽子 先祖の記憶が自分の現在に影響を及ぼすというのは、よほど強烈な生き方をした先祖がいる場合だ。かつてのアメリカ南部の奴 […]
08/15/2021 / 最終更新日 : 08/29/2021 komodon-z 映画・ビデオ ジェイソン・ステイサムの暗く鈍い輝き;『キャッシュトラック』の「悪役」が魅せる 『キャッシュトラック』(2021・ガイ・リッチー監督) 映画評論家・内海陽子 人間と同じように、映画にも観ていて“手のかかる”ものがある。もちろん、ストレートで手のかからないものをわたしは好むが、ときによっては“手のか […]
07/23/2021 / 最終更新日 : 08/15/2021 komodon-z 映画・ビデオ ムロツヨシの「愚直」な演技力;『マイ・ダディ』の聖なる滑稽さ 『マイ・ダディ』(2021・金井純一監督) 映画評論家・内海陽子 ちょっと気持ち悪い男を演じさせたら天下一品のムロツヨシは、いつしかすっかり二枚目半になり、とうとう主役として二枚目を演じる域に突入した。といっても真正 […]
07/01/2021 / 最終更新日 : 07/23/2021 komodon-z 映画・ビデオ 未来についての勇気の物語;『愛のくだらない』の藤原麻希がみせる推進力 『愛のくだらない』(2020・野本梢監督) 映画評論家・内海陽子 どんな美男美女もときと場合によっては醜い表情をするが、映画やテレビドラマで、美男美女がわざとらしく醜い表情をするとうんざりする。その醜さが管理されたも […]
06/16/2021 / 最終更新日 : 07/01/2021 komodon-z 映画・ビデオ 漫画家夫婦の不倫ゲームを楽しむ;黒木華と柄本佑の『先生、私の隣に座っていただけませんか?』 『先生、私の隣に座っていただけませんか?』(2021・堀江貴大監督) 映画評論家・内海陽子 漫画が物語の重要な役割をになう映画が続く。6月に公開された『キャラクター』(2021・永井総監督)は、えぐみの強いホラー系漫 […]
06/10/2021 / 最終更新日 : 06/16/2021 komodon-z 映画・ビデオ 「君は世界を守れ、俺は君を守る」;初々しい『少年の君』のチョウ・ドンユイ 『少年の君』(2019・デレク・ツァン監督) 映画評論家・内海陽子 映画には、ときどき忘れえぬヒロインが登場する。近年の中国映画の場合、即座に思い浮かぶのは『紅いコーリャン』(1987)のコン・リー、『初恋のきた道 […]
06/02/2021 / 最終更新日 : 06/10/2021 komodon-z 映画・ビデオ 王道を行く人情コメディ;やっぱり笑える『明日に向かって笑え!』 『明日に向かって笑え!』(2019・セバスティアン・ボレンズテイン監督) 映画評論家・内海陽子 『ファイナル・プラン』のようにたった一人で挑む犯行もあるが、やはり強盗、強奪ものは大人数のほうがおもしろい。といっても問題 […]
05/18/2021 / 最終更新日 : 06/02/2021 komodon-z 映画・ビデオ 恋ゆえに渡る危ない橋『ファイナル・プラン』;リーアム・ニーソンからの「夢のギフト」 『ファイナル・プラン』(2021・マーク・ウィリアムズ監督) 映画評論家・内海陽子 公序良俗を乱してはならないという掟があるせいか、銀行強盗サスペンスはエンディングが腰砕けになるものが多い。せっかく見事な計画を立て、 […]
05/04/2021 / 最終更新日 : 05/18/2021 komodon-z 映画・ビデオ 異様な細部がすばらしい『ベルヴィル・ランデブー』;おばあちゃんの闘争は続く! 『ベルヴィル・ランデブー』(2002・シルヴァン・ショメ監督) 映画評論家・内海陽子 明るくて清潔でピカピカしていていい匂いがするようなものは好ましいが、このアニメーションはそういうタイプの作品ではない。画面に映し出 […]
04/21/2021 / 最終更新日 : 02/05/2023 komodon-z 映画・ビデオ 役所広司の醸し出す「歴史」;『峠 最後のサムライ』のぬくもり 『峠 最後のサムライ』(2020・小泉堯史監督) 映画評論家・内海陽子 時代劇というのはほぼ想像の世界の産物だから、どういう描写があってもそういうものかと思うしかないのだが、一番いただけないのは、形態模写のような歴史 […]