12/26/2022 / 最終更新日 : 01/11/2023 komodon-z 映画・ビデオ 近づく旅立ちの日;『いつかの君にもわかること』の手応え 『いつかの君にもわかること』(2020・ウベルト・パゾリーニ監督) 映画評論家・内海陽子 見過ごしてしまいそうな小さな事柄に生きる指針になる宝が潜んでいる。『おみおくりの作法』(2013)で世界的に知られるウベルト・ […]
11/02/2022 / 最終更新日 : 12/26/2022 komodon-z 映画・ビデオ 世界は美しさに満ちている;カンバーバッチの『ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ』 『ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ』(2021・ウィル・シャープ監督) 映画評論家・内海陽子 耳になじんでいた歌が、同じ歌手でもまるで違う歌のように聞こえることがあるように、何度も見聞きした物語が、今まで知らなか […]
10/11/2022 / 最終更新日 : 11/02/2022 komodon-z 映画・ビデオ 阿部サダヲの『アイ・アム まきもと』は温かい;死を通じて人と繋がる静かな高揚感 『アイ・アム まきもと』(2022・水田伸生監督) 映画評論家・内海陽子 大きく現実離れしてはいないが、どこか浮いていてシュールなイメージを醸し出す名優・阿部サダヲが『おみおくりの作法』(2013・ウベルト・パゾリー […]
09/30/2022 / 最終更新日 : 10/11/2022 komodon-z 映画・ビデオ 生きる上で幸福は花火のよう;『夜、鳥たちが啼く』の晴れやかな世界への出発 『夜、鳥たちが啼く』(2022・城定秀夫監督) 映画評論家・内海陽子 深刻な顔をして物を書く人を見るのは苦手だが、この映画で小説家・慎一を演じる山田裕貴はどことなくアクティヴな気配がしてわるくない。それはわたしがテレビ […]
09/20/2022 / 最終更新日 : 09/30/2022 komodon-z 映画・ビデオ 男がひとりで食べるフルーツパフェの味;『窓辺にて』の嫉妬とおかしみ 『窓辺にて』(2022・今泉力哉監督) 映画評論家・内海陽子 この映画の主人公が大事に抱える悩みは「なぜ妻の浮気に嫉妬しないのだろうか」である。ふ~ん、そういう人もいるのか、で終わらせてしまえばそれまでのことだが、多 […]
08/29/2022 / 最終更新日 : 09/20/2022 komodon-z 映画・ビデオ 正念場を迎えた4つのカップル;『もっと超越した所へ。』のいい加減で深刻な情熱 『もっと超越した所へ。』(2022・山岸聖太監督) 映画評論家・内海陽子 クズ男に振り回される気の好い女たち4人の奮闘記、という体裁のにぎやかなラブコメディ。よく見ると男たちはそうクズでもない。第一、誠実でよく働く立 […]
08/09/2022 / 最終更新日 : 08/29/2022 komodon-z 映画・ビデオ 『ドライビング・バニー』は振り返らない;アンチヒーローの正義 『ドライビング・バニー』(2021・ゲイソン・サヴァット監督) 映画評論家・内海陽子 物語の主人公になるには、いくらマイナス要素を抱えていても他人を味方にできる力を持っていなくてはならない。この映画の主人公、バニー( […]
07/30/2022 / 最終更新日 : 08/09/2022 komodon-z 映画・ビデオ 永野芽郁のバンカラ女子がいい;『マイ・ブロークン・マリコ』の確かな手ごたえ 『マイ・ブロークン・マリコ』(2022・タナダユキ監督) 映画評論家・内海陽子 悲劇の主人公が、いかにも悲劇の主人公として観客に共感を迫るのは二流だ。たいていの悲劇は他人にはさしたる悲劇ではなく、ときどきかなり滑稽な […]
07/18/2022 / 最終更新日 : 07/30/2022 komodon-z 映画・ビデオ 料理が結ぶ恋愛関係;『デリシュ!』で楽しむ幸福の味 『デリシュ!』(2020・エリック・ベナール監督) 映画評論家・内海陽子 今はお金さえ出せば誰でも最高級の料理を味わえるが、貴族だけが自分の料理人を持ち、贅沢三昧をしていた時代があった。この映画の冒頭に登場する貴族た […]
07/01/2022 / 最終更新日 : 07/18/2022 komodon-z 映画・ビデオ 「イエス」で答えて「アンド」で繋げる未来;『もうひとつのことば』の初々しい二人 『もうひとつのことば』(2021・堤真矢監督) 映画評論家・内海陽子 「このご時世にちょっと英語ができたって、わたしにできるのはカフェで嘘つくだけ」とヒロインが慨嘆するシーンがある。この言葉にほっとしたあなたは、英語が […]