01/27/2020 / 最終更新日 : 01/27/2020 komodon-z 映画・ビデオ 千葉雄大の孤軍奮闘にハラハラ;『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』 『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』(2020・中田秀夫監督) 映画評論家・内海陽子 わかりやすい美青年に見えるが、そういう範疇に収められるのを厭うかのごとく、こわれかかった役、ゆがんだ役を積極的に演じるの […]
12/30/2019 / 最終更新日 : 12/30/2019 komodon-z 映画・ビデオ 高級もなかの深い味わい;『初恋』の三池崇史節に酔う 『初恋』(2019・三池崇史監督) 映画評論家・内海陽子 最中という菓子は、中身のあんこのせいで薄い皮が最初から湿っているものだと思っていたが、あるとき高級最中を頂戴したら、あんこと皮が別々に包まれていた。パリッと乾 […]
12/17/2019 / 最終更新日 : 12/17/2019 komodon-z 映画・ビデオ あったかく鼻の奥がつんとする;『星屑の町』の懐かしさ 『映画 星屑の町』(2019・杉山泰一監督) 映画評論家・内海陽子 わたしだけではないと思うが、つまらない演劇を観るのは、つまらない映画を観るよりはるかに苦労する。その逆に、おもしろい演劇を観るのは、おもしろい映画を […]
12/02/2019 / 最終更新日 : 12/06/2019 komodon-z 映画・ビデオ 今年の映画の楽しみ方;コモドンの空飛ぶ書斎「映画・ビデオ」から 「コモドンの空飛ぶ書斎」の「映画・ビデオ」は、映画評論家の内海陽子が執筆しています。 このコーナーで最初に取り上げたのは、今泉力哉監督の『愛がなんだ』でした。内海陽子が高く評価した同作品は、同じく今泉監督の『アイネクライ […]
12/01/2019 / 最終更新日 : 12/01/2019 komodon-z 映画・ビデオ 肩肘張らない詐欺ゲーム;『嘘八百 京町ロワイヤル』 『嘘八百 京町ロワイヤル』(2019・武正晴監督) 映画評論家・内海陽子 コンゲーム映画と聞けば、やはり『スティング』(1973・ジョージ・ロイ・ヒル監督)で、ポール・ニューマンとロバート・レッドフォードの粋な姿がす […]
11/17/2019 / 最終更新日 : 11/17/2019 komodon-z 映画・ビデオ 獲れたての魚のような映画;フィッシャーマンズ・ソング 『フィッシャーマンズ・ソング コーンウォールから愛をこめて』(2019・クリス・フォギン監督) 映画評論家・内海陽子 特にイギリス映画が贔屓というわけではないが、ある地方を舞台にした映画に人なつこい雰囲気のパブが登場 […]
11/09/2019 / 最終更新日 : 11/10/2019 komodon-z 映画・ビデオ 悲しみと愚かさと大胆さ;恋を発酵させるもうひとりのヒロイン 『マチネの終わりに』(2019・西谷弘監督) 映画評論家・内海陽子 世界に名をはせたクラシックギタリストがスランプに陥ったというよりも、漠たる不安にとりつかれたというか、中年の危機に陥ったというほうがよさそうな主人公 […]
10/20/2019 / 最終更新日 : 10/22/2019 komodon-z 映画・ビデオ カトリーヌ・ドヌーヴの物語を生む力 『真実』(2019・是枝裕和監督) 映画評論家・内海陽子 ミュージカル『シェルブールの雨傘』(1964・ジャック・ドゥミ監督)に代表されるように、若き日のカトリーヌ・ドヌーヴは陶器の人形のようだったが、年配になるにつ […]
10/09/2019 / 最終更新日 : 10/09/2019 komodon-z 映画・ビデオ 僕の人生は喜劇だ!;ホアキン・フェニックスの可憐な熱演 『ジョーカー』(2019・トッド・フィリップス監督) 映画評論家・内海陽子 “笑い”とひとくちに言うが、何を笑うか、どういうときに笑うかは人さまざまで、笑いかたのタイミングひとつで粋な雰囲気を醸し出すこともあれば、お […]
09/29/2019 / 最終更新日 : 09/29/2019 komodon-z 映画・ビデオ 相手を「発見」し続ける喜び:終ってしまうのが惜しく感じられる 『アイネクライネナハトムジーク』(2019・今泉力哉監督) 映画評論家・内海陽子 今春公開されて大ヒットした『愛がなんだ』も記憶に新しい今泉力哉監督が、またしても原作ものを手がけた。原作者は人気作家の伊坂幸太郎で、今 […]