10/19/2020 / 最終更新日 : 10/31/2020 komodon-z 映画・ビデオ どことなく滑稽でどことなく怖い;『星の子』にみる芦田愛菜の包容力 『星の子』(2020・大森立嗣監督) 映画評論家・内海陽子 いままで多くの思春期映画を観てきたが、久しぶりに“成長痛”とよばれる妙な痛みを思い出した。具体的には膝の少し上あたりにうすら寒いような痛みが走る症状だ。わた […]
10/06/2020 / 最終更新日 : 10/19/2020 komodon-z 映画・ビデオ 刃の上を歩くような恋;『燃ゆる女の肖像』から匂い立つ輝き 『燃ゆる女の肖像』(2019・セリーヌ・シアマ監督) 映画評論家・内海陽子 女性が厭う顔の皺のひとつに、ほうれい線というのがある。そもそも漢字で豊麗線とも書き、頬が豊かなら当然生じる皺だと思うが、美容上、あってはなら […]
08/22/2020 / 最終更新日 : 10/06/2020 komodon-z 映画・ビデオ 幸運を呼ぶ赤パンツ;濱田岳と水川あさみの『喜劇 愛妻物語』 『喜劇 愛妻物語』(2020・足立紳監督) 映画評論家・内海陽子 男優に対する形容として不適切かもしれないが、濱田岳は可憐である。舌足らずではないが独特の幼げな口調が耳に心地よく、彼が画面に出てくるとほっとする。とこ […]
07/20/2020 / 最終更新日 : 09/06/2020 komodon-z 映画・ビデオ 長澤まさみの艶姿を見よ!;『コンフィデンスマン JP プリンセス編』は快作中の快作 『コンフィデンスマン JP プリンセス編』(2020・田中亮監督) 映画評論家・内海陽子 男性はむろんのこと、女のわたしも惚れる長澤まさみの艶姿がふんだんにちりばめられたエンターテインメントだ。女ざかりの女優は、人間 […]
07/06/2020 / 最終更新日 : 07/20/2020 komodon-z 映画・ビデオ 夜にたたずむ男の見果てぬ夢;『一度も撃ってません』の石橋蓮司に映画館で会おう 『一度も撃ってません』(2020・阪本順治監督) 映画評論家・内海陽子 トレンチコートに身を包んだ伝説の殺し屋と評判だが「一度も撃ってません」。石橋蓮司演じる主人公・市川が内心でつぶやく声を聴くと、カマトトめいた色っ […]
06/19/2020 / 最終更新日 : 09/06/2020 komodon-z 映画・ビデオ 現代によみがえる四人姉妹;『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』 『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』(2019・グレタ・ガーウィグ監督) 映画評論家・内海陽子 世の中には『若草物語』も『赤毛のアン』も知らない男性がいて、途方に暮れることがある。知らないのはかまわない […]
06/10/2020 / 最終更新日 : 06/19/2020 komodon-z 映画・ビデオ オフビートの笑いが楽しい;『デッド・ドント・ダイ』のビル・マーレイを見よ! 『デッド・ドント・ダイ』(2019・ジム・ジャームッシュ監督) 映画評論家・内海陽子 わたしはゾンビ映画をあまり好まないが、“好まないもの観たさ”という心理が働いてけっこう観ている。今まで観た中で特に気に入っているの […]
05/29/2020 / 最終更新日 : 06/21/2020 komodon-z 映画・ビデオ 老いた眼差しの向こう;『ぶあいそうな手紙』が開く夢 『ぶあいそうな手紙』(2019・アナ・ルイーザ・アゼヴェード監督) 映画評論家・内海陽子 ちょっと気を引くタイトルだがミステリーではなく、「拝啓」で始まるかた苦しい手紙のことだ。いまどき手紙が物語の中心に置かれ、スマ […]
05/17/2020 / 最終更新日 : 09/06/2020 komodon-z 映画・ビデオ 「境目」を超え続けた人;大杉漣さんの現場 「境目」を超え続けた人;大杉漣さんの現場 映画評論家・内海陽子 俳優・大杉漣が亡くなってから2年が過ぎた。親交のあった人たちの証言や俳優論を掲載した『大杉漣 あるがままに』(文藝別冊)が5月19日に刊行された。本サイト […]
04/25/2020 / 最終更新日 : 05/17/2020 komodon-z 映画・ビデオ 心が晴れ晴れとする作品;『五億円のじんせい』の気性のよさ 『五億円のじんせい』(2019・文晟豪監督) 映画評論家・内海陽子 「かわいい子には旅をさせよ」というが、かわいいわが子を危ない世間に出したいと思う親はまずいない。ましてや、幼いころに心臓の難病を患い、奇跡的に生き永ら […]