07/06/2020 / 最終更新日 : 07/20/2020 komodon-z 映画・ビデオ 夜にたたずむ男の見果てぬ夢;『一度も撃ってません』の石橋蓮司に映画館で会おう 『一度も撃ってません』(2020・阪本順治監督) 映画評論家・内海陽子 トレンチコートに身を包んだ伝説の殺し屋と評判だが「一度も撃ってません」。石橋蓮司演じる主人公・市川が内心でつぶやく声を聴くと、カマトトめいた色っ […]
06/19/2020 / 最終更新日 : 09/06/2020 komodon-z 映画・ビデオ 現代によみがえる四人姉妹;『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』 『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』(2019・グレタ・ガーウィグ監督) 映画評論家・内海陽子 世の中には『若草物語』も『赤毛のアン』も知らない男性がいて、途方に暮れることがある。知らないのはかまわない […]
06/10/2020 / 最終更新日 : 06/19/2020 komodon-z 映画・ビデオ オフビートの笑いが楽しい;『デッド・ドント・ダイ』のビル・マーレイを見よ! 『デッド・ドント・ダイ』(2019・ジム・ジャームッシュ監督) 映画評論家・内海陽子 わたしはゾンビ映画をあまり好まないが、“好まないもの観たさ”という心理が働いてけっこう観ている。今まで観た中で特に気に入っているの […]
05/29/2020 / 最終更新日 : 06/21/2020 komodon-z 映画・ビデオ 老いた眼差しの向こう;『ぶあいそうな手紙』が開く夢 『ぶあいそうな手紙』(2019・アナ・ルイーザ・アゼヴェード監督) 映画評論家・内海陽子 ちょっと気を引くタイトルだがミステリーではなく、「拝啓」で始まるかた苦しい手紙のことだ。いまどき手紙が物語の中心に置かれ、スマ […]
05/17/2020 / 最終更新日 : 09/06/2020 komodon-z 映画・ビデオ 「境目」を超え続けた人;大杉漣さんの現場 「境目」を超え続けた人;大杉漣さんの現場 映画評論家・内海陽子 俳優・大杉漣が亡くなってから2年が過ぎた。親交のあった人たちの証言や俳優論を掲載した『大杉漣 あるがままに』(文藝別冊)が5月19日に刊行された。本サイト […]
04/25/2020 / 最終更新日 : 05/17/2020 komodon-z 映画・ビデオ 心が晴れ晴れとする作品;『五億円のじんせい』の気性のよさ 『五億円のじんせい』(2019・文晟豪監督) 映画評論家・内海陽子 「かわいい子には旅をさせよ」というが、かわいいわが子を危ない世間に出したいと思う親はまずいない。ましてや、幼いころに心臓の難病を患い、奇跡的に生き永ら […]
04/05/2020 / 最終更新日 : 05/05/2021 komodon-z 映画・ビデオ わたしはオオカミになった;『ペトルーニャに祝福を』の爽快さ 『ペトルーニャに祝福を』(2019・テオナ・ストゥルガル・ミテフスカ監督) 映画評論家・内海陽子 大学は出たけれど、能力を生かせる職業に就くことができないペトルーニャ(ゾリツァ・ヌシェヴァ)は引きこもり一歩手前のよう […]
03/15/2020 / 最終更新日 : 03/16/2020 komodon-z 映画・ビデオ ヒロインを再現出させる魔術;ゼルウィガーの『ジュディ 虹の彼方に』 『ジュディ 虹の彼方に』(2019・ルパート・グールド監督) 映画評論家・内海陽子 顔立ちそのものより、表情の変化や身体の動かし方が心底好きだ、と思った女優はレネー・ゼルウィガーのほかにはいない。彼女が顔をくしゃっと […]
03/08/2020 / 最終更新日 : 04/02/2021 komodon-z 映画・ビデオ 生きていると否応なく生じる隙間;『街の上で』若葉竜也の「素朴」さに注目! 『街の上で』(2019・今泉力哉監督) 映画評論家・内海陽子 東京というところを一言で説明するのは難しい。わたしは台東区生まれで、北区、足立区と移り住んだが、住んだ記憶のない浅草に行くと、胸の奥がじゅっとするように懐 […]
02/26/2020 / 最終更新日 : 02/26/2020 komodon-z 映画・ビデオ 洗練された泥臭さに乾杯!;『最高の花婿 アンコール』 『最高の花婿 アンコール』(2018・フィリップ・ドゥ・ショーヴロン監督) 映画評論家・内海陽子 フランスといえばパリ、パリといえばおしゃれなパリジェンヌとパリジャン、そして粋なシャンソン。そういう固定した「憧れのフ […]