01/25/2021 / 最終更新日 : 02/07/2021 komodon-z 映画・ビデオ 娑婆は我慢の連続、でも空は広い;西川美和監督の『すばらしき世界』は温かく冷たい 『すばらしき世界』(2021・西川美和監督) 映画評論家・内海陽子 飛び上がるほど嬉しいことがあった主人公が街を疾走しながら「シャブうったみたいだあ!」と口走る。彼の幸福を喜びながら、この映画そのものが、わたしにとっ […]
12/29/2020 / 最終更新日 : 01/25/2021 komodon-z 映画・ビデオ 小粋な女性のサッカー・チーム;『クイーンズ・オブ・フィールド』で愉快になれる 『クイーンズ・オブ・フィールド』(2019・モハメド・ハムディ監督) 映画評論家・内海陽子 いまがだめならなおのこと、過去の栄光は輝かしい。北フランス・クルリエールのサッカーチーム「SPAC」は90年の歴史を誇るが、 […]
12/27/2020 / 最終更新日 : 12/29/2020 komodon-z 映画・ビデオ 内海陽子「誇り高き者の確執、愛憎」;佐野亨編『リドリー・スコット』に寄稿しました シリーズ「映画の巨人たち」の1冊、佐野亨編『リドリー・スコット』(辰巳出版)が刊行されました。本サイトで映画評を書いておられる映画評論家の内海陽子さんは「誇り高き者の確執、愛憎」を寄稿しています。ここでは、ほんの一部を紹 […]
11/25/2020 / 最終更新日 : 12/27/2020 komodon-z 映画・ビデオ 弱い人間への労りのまなざし;波瑠の『ホテルローヤル』 『ホテルローヤル』(2020・武正晴監督) 映画評論家・内海陽子 わたしはホテルに勤めたことはないが、デパートに勤めたことがある。どちらもお客を迎える表のエリアは華やかだが、従業員が行き来する裏のエリアは殺伐としてい […]
11/13/2020 / 最終更新日 : 11/25/2020 komodon-z 映画・ビデオ 老いてにぎやかな人生;田中裕子の『おらおらでひとりいぐも』 『おらおらでひとりいぐも』(2020・沖田修一監督) 映画評論家・内海陽子 年を重ねることはいやおうなく孤独に向き合うことだろうが、その孤独がえらくうるさい場合がある。この映画のヒロイン桃子(田中裕子)は、ごく普通に […]
10/31/2020 / 最終更新日 : 11/25/2020 komodon-z 映画・ビデオ 挑戦をやめない家族;『ヒトラーに盗られたうさぎ』でリフレッシュ 『ヒトラーに盗られたうさぎ』(2019・カロリーヌ・リンク監督) 映画評論家・内海陽子 「ヒトラー」という名がタイトルについていると自動的に身構える癖がある。恐ろしいこと、悲惨なこと、二度と見たくないことが描かれること […]
10/19/2020 / 最終更新日 : 10/31/2020 komodon-z 映画・ビデオ どことなく滑稽でどことなく怖い;『星の子』にみる芦田愛菜の包容力 『星の子』(2020・大森立嗣監督) 映画評論家・内海陽子 いままで多くの思春期映画を観てきたが、久しぶりに“成長痛”とよばれる妙な痛みを思い出した。具体的には膝の少し上あたりにうすら寒いような痛みが走る症状だ。わた […]
10/06/2020 / 最終更新日 : 10/19/2020 komodon-z 映画・ビデオ 刃の上を歩くような恋;『燃ゆる女の肖像』から匂い立つ輝き 『燃ゆる女の肖像』(2019・セリーヌ・シアマ監督) 映画評論家・内海陽子 女性が厭う顔の皺のひとつに、ほうれい線というのがある。そもそも漢字で豊麗線とも書き、頬が豊かなら当然生じる皺だと思うが、美容上、あってはなら […]
08/22/2020 / 最終更新日 : 10/06/2020 komodon-z 映画・ビデオ 幸運を呼ぶ赤パンツ;濱田岳と水川あさみの『喜劇 愛妻物語』 『喜劇 愛妻物語』(2020・足立紳監督) 映画評論家・内海陽子 男優に対する形容として不適切かもしれないが、濱田岳は可憐である。舌足らずではないが独特の幼げな口調が耳に心地よく、彼が画面に出てくるとほっとする。とこ […]
07/20/2020 / 最終更新日 : 09/06/2020 komodon-z 映画・ビデオ 長澤まさみの艶姿を見よ!;『コンフィデンスマン JP プリンセス編』は快作中の快作 『コンフィデンスマン JP プリンセス編』(2020・田中亮監督) 映画評論家・内海陽子 男性はむろんのこと、女のわたしも惚れる長澤まさみの艶姿がふんだんにちりばめられたエンターテインメントだ。女ざかりの女優は、人間 […]